9月のコラム

9月のツボ

【二十四節気|秋分|承山】

22日、秋分の日でした。
台風接近の影響もあって、ことりと落ちるように季節の移ろいを感じます。

秋分のツボ、「承山(しょうざん)」が提案されています。
脚の後ろ側、アキレス腱から上がっていって、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)のもりっとしたところにぶつかる境目のところです。
この場所からもわかる通り、脚の疲れや脚がつるようなときにも、よく使うツボです。

ただ、身体の後ろ側って、セルフお灸はやりにくい場所ですね。
うつ伏せになって、ご家族が手伝ってくれる時にはいいのですが、自分でお灸する時には、すねの横側(外側でも内側でも)のふくらはぎのキワのあたりとか、くるぶしの周り(外側でも内側でも)にも、脚などの症状を軽減してくれるツボたちもあります。

お灸以外にも、皮膚と筋肉の間に振動が伝わるような、やさしく撫でるようなタッチもいいです。
特に今年の烈しい暑さのあとでは、熱のこもった身体を、そっと労って着地させていくようにケアしてあげたいです。

なにより、ふくらはぎが緩やかに動くようなリズミカルな運動も、とてもいいセルフケアです。
その場で縦揺れするようなバウンスやシェイク、その場足踏み、スロージョギングなど、軽やかなエクササイズも、身体がよろこぶケアになりそうです。

ツボ・承山(しょうざん)|せんねん灸公式
https://www.youtube.com/watch?v=FcY_enskqAc

raji.jp

 

9月のお茶

薬膳茶専門店Citrusです。
猛暑のあとは、 鬱っぽい人、不安定な人が増えるといいます。
逆に 、イライラ、八つ当たり系の方もいるかもしれません。
どちらも、猛暑で体に必要な栄養と潤い(血や水)が失われたこと、そして潤い不足をうまく補えていないことが関連します。
「血」はカラダだけでなく、ココロの安定の拠り所でもありますから、
補いを意識したい季節です。

ちょうど、梨の出てくる季節です。
潤いを補ってくれる梨。梨の皮は、生薬でもあります。
みなさん果物は毎日食べていますか?
特に体の中が渇いてくる世代には、果物はとてもおすすめです。

citrusのお茶で「安心茶」もおすすめです。
潤いチャージや心の安定に良い素材をブレンドしました 。
ティーバッグタイプで飲みやすいです♪

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旬のものから命をいただく9月 

 夏の疲れが出てくる9月。冷たいものを食べていて胃腸の働きが低下すると免疫力も下がってきます。そんな時期にやっぱり旬を迎え出てくる食べ物、それが里芋です。里芋は中心に親芋があってその周りに子芋ができてきます。子芋を食べるか、親芋を食べるのか、その種類によって旬が違います。「石川早生」は8月から9月に出回り、小ぶりな芋できぬかつぎにして食べるのがおすすめです。ちょうどこの頃、十五夜の時期で収穫した里芋をお団子と一緒にお供えします。十五夜が別名芋名月と呼ばれるのはその所以です。

「土垂」は9月から10月に出回ります。煮くずれしにくいので煮っころがしがおすすめです。「セレベス」やおせち料理に使われる「ヤツガシラ」は12月ごろに出回ります。

里芋の特徴と言えば、ぬめり。あのぬめりはガラクタンとムチンという成分です。ガラクタンは炭水化物とタンパク質が結合したもので動脈硬化の予防になります。一方ムチンは、唾液腺を刺激して、たんぱく質の消化吸収を高め、肝臓を強化する働きがあります。また、胃腸の働きを活性させるので便秘予防にも効果があります。他のお芋に比べカリウムが多いのも特徴で、余分な塩分を排泄する効果があります。

たくさんの効果があるぬめりでも皮をむいている時、手がかゆくなってしまうことがあります。これはシュウ酸カルシウムの結晶が手に刺さるからと言われています。シュウ酸カルシウムは酢に弱いので酢水で洗うといくらか防げるようです。

親芋、子芋のほかズイキも忘れてはいけません。里芋の葉柄の部分です。あくが強いのでしっかりあく抜きをして酢につけると魔法のようにピンク色に変化します。これを見るのも楽しみの一つです。

里芋の調理方法で一番に思いつくのは煮物ですが、でんぷんが多いので蒸かして潰して利用できます。

かえる食堂では秋のおはぎは米を使わず、里芋を使って作ります。あっさりして何個でも食べることができます。

親芋、子芋、葉柄と食べてよし、健康によし、十五夜などの行事に飾ってよし、の里芋です。是非、食卓で楽しんでください。

 

美事の旬菜レシピ〜なすの揚げ浸し〜

■なすの揚げ浸し■

■材料■2人分
なす        3本
いんげん      10本
☆水        1カップ
☆白だし      小さじ1
☆みりん      大さじ1
☆醤油       小さじ1
☆塩        小さじ1/3
揚げ油       適量
■作り方■
①なすはヘタを落とし、縦半分に切って皮目を鹿の子切りにする
②いんげんは半分にきる
③☆印の調味料を鍋に入れ沸騰させ、冷ましておく
④フライパンに1㎝の深さに油を入れ火にかける(中火)
⑤なすを皮目から入れ2分→反転2分ほど揚げる
⑥いんげんは40秒程度揚げる
⑦なすは重ならないようにペーパータオルの上にのせ、
 しっかりと油をきる
⑧保存容器に粗熱が取れたなすといんげんを入れ、冷ま
 した③だし汁を注ぐ
⑨冷蔵庫で2〜3時間冷やして食べごろです!