6月のコラム

水はけをよくする

東洋医学では、病を起こす原因のひとつとして、外界の「邪」が身体に侵入する、という考え方があります。
 
「邪」だなんて、一見、んん??と思うのですが、心身に現れる現象と、それへの対処をいくつかのカテゴリーに分けて、なまえをつけてみるとすると、意外と理にかなっていて、便利に使える考え方です。
 
たとえば、梅雨と関わりが深いのが「湿邪(しつじゃ)」。重たくて、下に降りがちで、停滞して、長引く、そんな症状を起こす性質を持つ「邪」と考えられています。
 
梅雨だけでなく、一年中、思いあたることのある人も多いかもしれません。
手足のむくみだけでなく、ふしぶしが重く痛むとか、いつもお腹がもたれるとか、皮膚の状態にも影響が現れます。
 
いわゆる五臓六腑では、「脾」「胃」と「腎」が、この「湿邪」と関わりが深いです。
これらの臓腑と関わりのあるお手入れポイント(いわゆるツボ)としては、脚のすねの内側と外側に、おすすめのところが集まっています。
 
どこか一つ、というなら、水はけのツボ「豊隆(ほうりゅう)」。
膝のシワと外くるぶしを結んだ半分あたりで、足首を上下に動かしたときもりもりっと動く筋肉の後ろ際あたりです。きゅっと熱いお灸がおすすめです。
 
他にも、足首〜すねのあたりには、「脾」「胃」「腎」に関わる重要ツボが集まっています。暑い季節でも、このあたりが冷えている人も多いですね。分厚い靴下を履く必要はありませんが、足首だけはレッグウォーマーなどで温かくしておきたいです。夏はシャワーだけという人も、時々、くるぶしの上まで足湯をするのもいいですね。面倒にならないように、シャワーついでにバケツにお湯をはって、数分間、ちょっと赤くなるくらいまで浸けておく、くらいでも。

 
 
季節の養生も、どうぞご相談ください。
 
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湿対策

「湿」とはカラダに溜まった余分な水のこと。
むくみを想像するかと思いますが、
コレステロール・中性脂肪や、花粉症なども湿が関連すると言われます。
 
これからの季節は雨降り続きで、自然界の湿気が多い時期です。
体内にもともと湿が溜まっている人は、外の湿気にも弱く、梅雨時は不調だという方もいらっしゃるかもしれません。
 
もともと日本人は、湿体質が多いと言われます。
海に囲まれた地形、生モノ好き・冷たい食べ物・冷たい飲み物好きの食文化(とりあえずビールで乾杯!とかも?)、
運動量の少ない生活・仕事、
胃腸の弱さ…などなど様々な理由からです。
常に水を使うお仕事の方など、ご職業柄の影響もあります。
 
まずは温かいものをとるなど、食習慣に気を付け、湿の発生に関わる胃腸の力を弱らせないことが肝要です。
薬膳茶では、「とうもろこしのひげ」など、水の巡りを整えるものや、
胃腸の巡りを良くして余分な水を乾かすという「陳皮」(干したみかんの皮)が入ったものがオススメです♪

旬のものから命をいただく6月 

 梅雨の季節となりました。6月というと雨で、蒸し蒸し、じめじめしたイメージがありますが、そんな中でもこの季節を待ちに待ったといえる食材があります。それが新生姜です。生姜は大きく分けて古根生姜、新生姜、葉生姜があります。生姜は1年中、お料理に使われる食材ですが、収穫してすぐに出荷する新生姜は今が旬です。白っぽく先がピンクでとってもかわいらしく、どれも違う形で生命力を感じます。

生姜の原産地はインドを中心とした熱帯アジアと言われ、古くから生薬や香辛料として使われています。栄養的には目立ったものはありませんが、独特の辛みと香りがあり世界中でお料理に利用されています。辛味成分はジンゲロンとショウガオールで、殺菌作用や発汗作用があります。香り成分のシネオールは食欲を刺激し、疲労回復、夏バテ予防に役立ちます。

いつもはわき役の生姜が主役として活躍するおすすめは「新生姜ごはん」です。千切りにした新生姜と油揚げをお米と一緒に釜に入れ、しょうゆとみりんを加え炊きます。炊き立ては香りがよく生姜がピリッとして食欲を刺激します。少し時間を置くと辛味も少なくなりまた違った味が楽しめます。この季節だけの炊き込みご飯、簡単ですので是非、お試しください。「新生姜ごはん」はかえる食堂で食べられます。

6月の旬菜レシピ〜入梅いわし〜

梅雨入りの頃にとれるマイワシ。
1年のうちで最も脂がのり美味しいといわれています。
 
いわしの梅煮
2人分
いわし(下処理済み)   4尾 
生姜          1かけ
梅干しタネを除く    2個
☆酒          1/2カップ
☆水          1カップ
砂糖         大さじ2
醤油         大さじ1.5
 
①いわしはボールにためた塩水で、鱗や汚れを取り除き
 水気を取る
②生姜は千切りにする
③鍋に水と酒を入れ火にかけ、沸騰したらイワシを並べる
④灰汁をとったら砂糖を加え、落し蓋をして中火で3分煮る
⑤醤油を加えさらに3〜4分煮る
⑥落し蓋を取り、中火強にして煮汁をまわしかけながら
好みの加減まで煮汁を煮詰める
 
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